2010年10月31日日曜日

奥立岩 2010.10.31

奥立ボンバー 5.12c。
今回、初めて取り付いてみた。
取り付き付近にお地蔵さんがあり、1クリップ目をかける前にバランスを崩すと思わず足を
乗せてしまいそうになる、、
もちろん、そんな不遜な事は出来ないので、あわてて、お地蔵さんを避けながらのムーブ
探り。
最終的にはマントルを返す手前まで出来たけど、ハング越えムーブを探る辺りはちょっと
苦戦。







=ムーブを知りたくない方は以下をスクロールしてください。ここから。 =
















さすがは12c。
短いながらもなかなか登らせない内容で、あれこれムーブを探る。
ハング手前。
ハングへの手がかりホールドを取る際、僕はちょっと、おもしろいムーブで解決した。
離陸後、少ししたところに穴がある。
この穴にヒール&トゥをして足ブラを防ぐムーブだ。
しかも、両足ヒール&トゥ。
こんな、ムーブを繰り出すルートは初めてだし、あまり無いだろう。(笑)
カチッと決まればとても安定する。
クリップムーブでもあるので、とても安心だ。
そしてハング越え。
ここがちょっとムーブ探りに苦戦した。
足ブラで解決するには左ホールドがちょっと悪い。
右ホールドはガバだけど、左ホールドが悪過ぎて、足ブラキャンパという力技は僕の能力
ではちょっとさせてもらえない感じだ。
なので、ここでハング越えの際の定石、トゥフックを探す。
ハングにぶら下がり、つま先でハング下をまさぐるも、なかなか良い引っかかり見つから
ない。
何度か繰り返しているうちにビレイヤーの客観的視点で指摘してくれた場所につま先が
引っかかる事を発見。
「フフフ、弱点を見つけたぞ。」と思いトゥフックをかますと案の定、体制が安定。
ただ、このトゥフック、とても痛い、、
今度、トライする際はシューズに補強を加え、対奥立ボンバー仕様のカスタマイズシュー
ズかな。(笑)
後はハング上にあるガバに「おりゃっ!」とデッド。
無事、ハング越えムーブを解決出来た。
ただ、ここまで至るムーブ。
トゥフックのスタンスがよく見えず、。「あれあれ?」とスタンスを探ってもちゃもちゃしている
うちにかなり指を消耗してしまう。
この辺りのムーブ展開がスムーズにいくかどうかが早々にRP出来るかどうかの鍵かな。
ビレイやーに「そこそこ!違う!もっと左!いや、もっと奥!」なんて教えてもらえば早いの
だろうけど、それはやはり無しだろう。(笑)
ハング上ガバが取れれば、一応、核心は終わりだろうか。

















=ムーブを知りたくない方はスクロールしてください。ここまで。=








後はマントル返し。
ただ、マントル返し付近には大量の土が堆積していて、結局、少し掃除しないと倒木など
が邪魔でマントル返しどころではない。
後日掃除して、RPトライとする事にした。

2010年10月23日土曜日

八剣山 西尾根岩稜

札幌市民の憩いの山、八剣山。
通常の登山道を登れば往復1時間、標高500mにわずかに満たない小さな山だ。
そんな牧歌的な印象の八剣山なのだけど、通常の登山道とは反対側の西尾根には冒険
的なナイフリッジがある。
とても険峻で、左右どちらにバランスを崩しても10~20数m下までは墜落しそうな岩稜だ。
今回はその岩稜の踏破を目指したのだけど、結論から言うと、取り付きから数m登って敗
退。
岩のあまりの脆さに「こりゃ岩取れて死ぬ!」と判断。

詳細は物議を醸しそうなので割愛させてもらうけど、そろそろ、無謀と冒険的クライミング(
や登山)が紙一重になって来てるんじゃないかと感じる日だった。
つまり、山岳会などでの体系的な学習と訓練。
怪我や遭難といった際の組織的なバックアップ体制への依存。
などなどが必要なクライミングや登山を僕はしようとしているんだろうな感じた次第だった。


*今日の肝
 ・クライムダウンは見た目よりもずっと難しい・・・。

2010年10月9日土曜日

風不死岳 楓沢

楓沢。
風不死岳に突き上げる沢で渓相がとても個性的だ。
「苔の回廊」と表現すれば様子が伝わるだろうか。
いわゆるゴルジュ地形なのだけど、その壁面には鮮やかな緑の苔がびっしりと生える。
そのなだらかな緑の曲面の壁は女性的な印象だ。

途中落差のある滝地形などがいくつか有り、遡上する事が困難なせいか、その記録のほ
とんどが風不死岳の他の沢から登った後や樽前ヒュッテからトラバースして楓沢を下降す
るケースが多い。
今回は樽前ヒュッテよりトラバース後、途中2箇所ほど懸垂下降を行っての楓沢遡行なら
ぬ、楓沢下降となった。

ちなみに楓沢は涸れ沢。
沢底は砂や落ち葉などの堆積物で埋められとても歩きやすい。
堆積している砂は元は苔の回廊を形成する壁だったのかな。
神秘的な楓沢の空間はそんな長い時間の経過に思わず想いを馳せてしまう。

なんだか、こういう形で山の中に居る事が久しぶりに感じた山行だった。
以前、本格的に山登りやクライミングを始める前は大体、どこそこの山の山頂を目指すと
いう風ではなく、おもしろそうな地形(外界から隔絶された海岸。廃坑。小樽赤岩のいわゆ
る「窓岩」。マイナーな鍾乳洞等々。)
があったらそこを目指したり、どこそこにはとてもきれいな景色(沢登りのきっかけにもなっ
た。)があるらしいとネットで目星を付けては向かったりしていた。

今回の楓沢。
次々と現れる息を飲むような景色に驚嘆の連続だった。
それは以前した探検を思い起こさせてくれるような沢行、いや、「探検だった。」(笑)

風不死岳 楓沢

2010年10月3日日曜日

小樽赤岩 2010.10.3

アースクエイク 5.12c。
以前に一応、トップアウトはしていたので、今回は可能ならRPを狙いたいと思っていたけ
ど、いざ、本腰を入れて取り付いてみるとそのルートの難しさを再認識した、、
マスターでのRPは僕にとっては難しいので、まずはヌンチャクかけ。
ところがムーブはうろ覚えで、再び、思い出すために試行錯誤している内ににけっこう消
耗。
一応、すべてのムーブは解決したので、後はRPを目指してトライするだけなのだけど、当
日は早めに切り上げなければならないのと、指や体の消耗具合を考えるとどう考えてもR
P出来そうな公算はなかったので、余力があるうちに再びトップアウトして、ヌンチャクを回
収する事にした。
このルート、なかなか手強く、またしばらく間隔を開けるとムーブを忘れてしまっているだろ
うな。
でも、平均して全体に厳しい感じが登れれば良い達成感を得られそうだ。
今度、機会を作って、集中してトライしたい。