2011年12月31日土曜日

2011年 総括

・フリー(ボルトルート、ボルダリング)
 完登課題
  なまらクロイダー 7c
  テロリスト 7c+

 触ったルート、ライン
  ホットライン 5,13b
  ローリング13 5.13c
  坊ちゃん 5.13a
  ミロク グレード不明
  ギャオス 7a
  石山緑地、プロジェクト
  雄冬海岸、プロジェクト

グレードだけ見ると昨年より少し登れるようになっているように見える。
ただ、グレードとは曖昧なもので、同じグレードや登れたグレードより低いグレードであって
も遥かに難しく感じたり、逆に比較的高いグレードが付与されていても体感的にはそれほ
どでもなく感じたりする事がある。
つまり、グレードとは目安、あるいは達成感を得られる数値的指標と言ったところだろうか。
(笑)
ともかく、今年の成果としてはボルダーグレードで7後半を登れた事かな。
来年からはもしかするとあちこちのラインを触るだけで完登課題すら無くなるかも知れない
けど、基本は身体能力向上の探求を続けて行きたい。

・アイス
今年からアイスクライミングを再開した。
アイスからは内容が違えど、フリー同様に出来なかった事が出来た時の達成感を味わっ
た。
アイス(アルパイン?トラッド?)特有のリスク。
不安定、あるいは支点無し(笑)での登攀。
冷たい水しぶきに体を凍らせながらの脱出などなど、行っている時は早く開放されたいけ
ど、振り返ってみるとなかなか味わい深いクライミングだったと思える時間、そんな経験が
印象的だった。
この記事を書いている現在、これからがアイスの本格シーズンだ。
今シーズンはより傾斜の強い氷をリード出来る事、それが目標だ。

・クラック
今年も?わずかづつ行なったクラッククライミング。
毎年少しだけ登っているだけに本当に僅かづつのみスキルが身に付いて来ているのでは
ないだろうか。(笑)
記憶にあるのはナチュプロの番手の選択。
わずかな日数とは言え、何本か登っているとどの幅のクラックには何番というのがなんと
なく要領良く出来るようになるもので、こういった経験自体が一応の収穫だろうか。
ブログの記事内でも書いたけど、「自転車のようにたまに乗っても乗れる」を念頭にいつか
集中して行なえる機会のためにジャミングなど割れ目を登る技術を得る事をわずかづつで
も行なえたと言ったところかな。

・沢登り
なんと、今年は2本しか登っていない。(笑)
しかもそのうち1本は単調な渓相を歩いて滝見物に行っただけ。(笑)(ただ、滝は見ごた
えがあった!)
その分、もう一つの室蘭岳裏沢は印象深いもので、これまででも屈指の奮闘的な(本文
参照)沢登りとなった。
う~ん、、ホントは山登りも好きなのだけど、あれもこれもとしていると結果的に分散して
来るという事かな。
まあ、来シーズンも衝動の任せるままに登りたいところだ。


・総括
昨年までは、身体能力の強化や単純に完登グレードを上げる事に価値観を見出していた。
それに対し、今年は総合的なクライミング力向上へとシフトしつつあったと思う。
それは多分に自分の能力向上の成長曲線が緩やかになりつつある事にも起因すると
思われる。
つまり、あらゆるスポーツに言える事だろうけど、トレーニングを開始した当初、その成長曲
線は劇的に急な弧を描く。
ただそれは経験年数を経過するにつれ緩やかになり、一転、どこかをピークに下降線に移
る。(成長と衰退ですな。)
その成長が緩やかになる段階、(角度で言えば5度くらいかな。(笑))クライミングを始め
て5年目の僕は今その辺りにあると思う。
そういった、クライミングから得られる感情的な刺激(出来なかったムーブが出来たとかグ
レードの更新とか。)の変化からも単純にフリークライミングの身体能力向上から総合的に
クライミングを楽しみたいと思うようになったように思う。
もちろん、完登グレードが上がればうれしい。
現時点で登れている課題のグレードよりさらに上のグレードの課題は気になるし、もっと登
れるようになれそうなトレーニング方法探求への意欲も今もって旺盛だ。
今年はこの辺りのバランス(フリーとしての力の強化と総合的クライミング力強化のバラン
ス)がより中間的になった一年だったと思う。
フリー主体のクライミングから、より広義の意味でのクライミングに移行して来た一年。
フリーへのウエイトが年々減少傾向にあると言ったところだろうか。
実際のところ来年もどう言った方向性になるかは未定だけど、印象深いクライミングを楽
しみたい。


今年もおかげさまで、良い山登り、良いクライミングが出来ました。
お付き合いしてくれた皆さんのご厚意に感謝です。
ではではみなさん、良いお年と良い登りを。

2011年12月10日土曜日

ホットライン 5.13b、RPトライ中断。

実は秋から初冬にかけ、義経岩にある、ホットライン5.13bのRPを狙っていた。
結果、12月10日現在、RP成らず。
ビレイパートナーなどの兼ね合いもあり、今シーズンのRPは断念。
来春への持ち越しと結論した。

現時点までの成果。
離陸からの最高到達高度、ランチ核心部分のランジでガバを叩きフォール。
ハングドック後、終了点。
ワンテン。

結果としてRPは成らなかったけど、対ホットラインの様々なノウハウは蓄積された。
冬の間にさらなる研鑽を積み、来シーズンこそRPしたい。

ホットライン5.13b  かわぞー

2011年12月6日火曜日

善光寺公園 2011.12.6

3年くらい前に触ってみた事のある十五番ボルダー。
その後、しばらく訪れていなかったのだけど、先日久しぶりに行ってみた。
向かって左側「アミダ」。
右には「ミロク」というラインがある模様。
グレードは不明。
とりあえず、ミロクのムーブを探る。
以前にも少しムーブを起こしてみていた事があったのだけど、今回はマントルを返し岩の
上でバンザイ出来るところまでのムーブを起こしてみた。
限定等、使っていなければ、多分、全ムーブ解決。
今度は繋げて完登したい。
十五番ボルダー

くり岩
岩に着き荷物を降ろしていると不意に黒猫登場。
当然のように現れてうろうろしている猫の様子がおもしろい。
付近の飼い猫なのか、やたら人なつっこい。
というより、たまに来るボルダラーにお菓子などもらっているのか、 こちらがビニール袋な
どをごそごそやるととても気にになるらしく、 どれどれと駆け寄って来る。
動物大好きなおじさんと猫。 (笑)

そして前にも気になった岩。
左カンテから右カンテにトラバースするラインがあるらしい。
ちょっと触ってみたけど、とても難しい。。(目立つ場所なので、チョークの掃除は念入りに
行なう。)
こんなラインを戦えたら良いなとしばし眺め、当日は撤収。

2011年9月29日木曜日

雄冬海岸ボルダー 2011.9.29

雄冬海岸ボルダー。
写真のような三角形の岩がある。
以前に見つけて、いずれ是非触ってみたいと思っていた岩だ。
(中央からやや左よりの縦ホールドと右のカンテを登る2本が良さそうなラインだ。)
離陸から繋がれば、きれいにトップアウト出来て、岩の上でばんざいが出来る。
単体でぽつんとあるたたずまいと言い、難度も高く、きれいな海岸というロケーション。
これはもう、申し分の無いラインだ。

今回、初めてムーブを探ってみた。
ランディングはごつごつした岩だらけでとても危険。
クラッシュパッドは斜めになったりと思い切ったムーブを起こすにはかなり気を使う状況だ。

ムーブそのものも悪い。
離陸から数手。
ざっと探った所感だけど、一手一手は悪いけど、不可能な感じではない。
(ただ、この辺りですでに繋がる気がしなくなって来る…。)
中間部。
もしかすると不可能セクションではないか(相対的にかわぞーには。)と思わせるような感
じ。
非常に悪い。
上部。
高いのでちゃんと触っていないけど、中間部ほどの悪さでは無いようだ。
おそらく、マントル付近の岩の肩を取ったら終わりみたいな感触。(でも、けっこう悪い。)

当日の結論。
各ムーブはとても悪い。
中間部が解決しても繋がるかは不明。
下地が悪く、いっそボルトでも打ちたくなるけど、岩は低いのでやはりボルダーとしての方
が良いだろうな。
今度は下地をもう少し土木工事で均し、さらに思い切ったムーブを起こしてみたい。



円盤が岩に乗っているようなかっこうの岩も。
これも以前に見つけ、クラッシュパッドとスポッターが居たら登ってみたいと思っていた岩
だ。
リップをトラバースしてみる。
これもきっと悪いに違いない。
ムーブを探るつもりで一手一手慎重に。
ん?存外に簡単である・・・。
外傾したホールドでかなり難しいラインになるかと思いきや、取り付いてみると下地が悪く、
クラッシュパッドが無いにも関わらず、割と安定、安心した心持ちでトラバース出来る。
結局、最後まではトラバースしてないので、なんとも言えないけど、
ここまではルートで言えば、10台前半じゃないだろうか。
ほぼ、フリーソロ出来そうだった勢いを考えると、もしかしたら9かも。
似たような、ルーフのリップをトラバースするラインで13aを知っているけど、
内容はまったく似ても似つかない。。
見た目がかっこよかっただけに残念だ。。(笑)




雄冬大壁  2011.9.29

ボンティアからゲルニカを登ろうと思った。
が、ボンティアをトップ(かわぞー。)が登り切り、ロープを引き上げた時点で問題発生。
コールが波の音で聞こえず、フォロー(ココっぺ。)との意思疎通が図れない、、
まずい、、「ちょっと待ってー!」と叫ぶ。
いや、この大声がむしろまずい。
こちらが何を言っているか分からず、登って良いとの合図と間違い、フォローが登り出す可
能性があるからだ。
ともかく、急いでビレイ態勢に入る。
もしフォローが登り出していたら、ロープの弛みに気付いて、安定したところで止まってい
てくれれば良いが。
オンビレイ。
ロープを引くとテンションがかかる。
どうやら、フォローは登り出していなかったようだ。
今度は登って良いと声をかける。
フォロー登り出す。
無事終了点。
コールが聞こえず、意思疎通がままならない事を伝える。
結局、マルチピッチの高さに気おされた事も手伝い、そこで降りる事にした。
なるほど、風が強くてもコールは聞こえないだろうし、マルチピッチじゃなくても海岸や川の
そばのルートならば声は聞こえにくくなる。
結局、大事に至る事なく降りれたがもしフォローが登っていたらと思うと戦慄した。
良い勉強になった。

2011年9月20日火曜日

石山緑地 11.9.11

カンテプロジェクト。
以前から折に触れ触っているカンテのプロジェクト。
今回はヒール&トウが出来る事を発見。
これまでとても確率の悪かったホールドを比較的楽になる取れるようになった。
ただ、このヒール&トウを決めた状態でホールドを保持するとヒールの乗り込みが甘くなり、
さらに次のホールド取りが悪くなった気がした。
乗り込んだ後に安定出来なければ意味が無いので、まだ安心は出来ないけど、とりあえ
ずはこの方法で次のムーブを探ってみたい。

小樽赤岩 2011.9.10

天安門広場 5.12b/c。
昨年取り付いた際に解決出来なかったムーブを解決出来た。
解決方法はニーバー。
リップのよくかかるけど、不意に外れる嫌な突起にヒールフック。
ヒールフック後、マントル返しムーブを起こしている際に偶然ニーバーがかかる。
ニーバーがかかると以前はとても悪いと思っていたカチホールドを保持する事が出来た。
ただ、その後のムーブも悪い感じ。
結局、いろいろ模索するも夕刻が近くなって来たのと、ヨレによる身体のパフォーマンス低
下により終了。

ちなみにこの日は都合で午後からの岩登り。
なので、自然と帰りは遅くなり、同行者が登っていたルートのヌンチャクを回収する頃には
岩の周囲も暗くなったいた。
ヘッ電を点けてのヌンチャク回収。
10台のルートとはいえ、スタンスが見えずらくなかなか苦戦、、
思わぬ夜間登攀を経験する事が出来た。(笑)






天安門広場 5.12b/c かわぞー

2011年9月16日金曜日

小樽赤岩 2011.9.16

テーブルリッジを登った。
高度感をあまり感じないルートだった事もあってか、一部を除いて、ほとんど支点を必要と
感じなかった。
ただ、とは言っても、いざとなったらヌンチャクをかけられるハーケンやボルトがあってという
事だけど。
支点をあまりとらないで登攀スピードを上げるという意味ではフリークライミングの能力が
相応に役立ったと言えるかな。
フリーやってて良かったなとは思った。

2011年8月20日土曜日

青巌峡 2011.8.20

ぼっちゃん5.13a。
前回、出来なかったムーブを起こせた。
どのようなスタンス位置に足を置いても正体気味になっていたのだけど、あるスタンス位
置で出す手が最もムーブらしくなっていたようで、これまで取れなかったホールドを保持す
る事が出来た。
たまたま、その場で一緒になったクライマー、うっちーさん、Tさん?に客観的に見てもらっ
ていて、一緒に協議しながらスタンス位置を探れた事が良かったのだと思う。
ただ、懸案のホールドが取れた後もなかなか良いスタンスが見つからず、すぐにフォール。
ここから先も悪い!?
完登までの道のりは長そうだ・・・。

2011年8月14日日曜日

石垣山 2011.8.14

今日はオフィズスを登った。
時々、アームロックやニーロックが決まるとワイド系のクラッククライミングをしているなとい
う感じがして、うれしくなった。

ハンドジャムが決まった状態でフォールして、自分の意思とはまったく無関係(ジャミング
が決まっているだけで、ホールドを保持しているわけではないから。)に足ブラ状態で落ち
なかった事もまた、クラックならではか。(笑)

ワイドクラックに番手の大きいカムが決まっている様子を見て、そういったプロテクションで
岩を登っている自分を想像すると何やら言い表しようのない充実感に満たされた。(笑)

今日の収穫はプロテクションのセットに大分慣れて来た事かな。
時々、選択を誤るも、ある程度迅速に適正な角度でカムを決められるようにはなって来た
感あり。

ちなみにこの日、かの吉田和正氏の傑作「頭ならびに腹 5.11d」を初めて見た。
下部はフィストクラックから始まり、中間からは細かい感じのボルトルート。
取り付いてみたいという気持ちはありつつも、基本、石垣山はクラックを登れる僅かな機会
である事を考え断念。
いずれ取り付いてみたい。

2011年8月6日土曜日

ニペソツ山 2011.8.6


ニペソツ山はとても男らしい山だった。
山頂までに至る道はアップダウンを繰り返し、なかなか大変。
途中雨がパラパラと落ちて来たたけど、終始、好天に恵まれて、良い尾根歩き日和だった。

2011年7月31日日曜日

石垣山 2011.7.31

久しぶりにまともにジャミングをするルートをいくつか登った。
スタンスが割りとフェイス的に拾えるとは言え、手はジャミング主体。
なので、クラック感の強い、フェイスとクラックの中間的な内容のルートと言ったところか。

今回、久しぶりにクラックを登ってみて驚いたのは年にわずかしか登らないクラックで、か
なり久しぶりに行なったジャミングが一応形にはなっていた事だ。
自転車なんかをしばらく乗らなくてもまたすぐに乗れるようになるように、学習した事が一
度入ってしまうと体は覚えているという事か。
ジャミングも例外ではないのか、なかなか興味深い現象だった。

何本か登った中では手も足もジャミングを決めなければならないセクションのあるルートも
あった。
そのルートを登って感じた事はいかに手がジャミングで決められてもスタンスをフットジャム
で拾えなければ、まったく登れなかったという事だった。
これまで登ったルートではスタンスが割りとフェイス的に拾えたのでなんとかなったけど、
通常、クラックとはこういうものなのだろう。
やはり、クラックは簡単では無いという事と奥深さを知った。

フォールするという事。
ナチュプロで普通にフォールするという事は僕にとって怖い事だけど、他人が落ちている
様子を客観的に見る事で、(一緒に登った人達は普通にフォールする。)なるほど、正しく
セットされているナチュプロはそうそう簡単に外れるものではないのだなと実感する事が
出来、自分が登る時もそれがプラス要素として働いた。
とは言え、一部、自分なりに頑張ったつもり以外は、あまり突っ込めなかったけど。。
メンタルの強い人は上達も早い、、

クラッククライミング。
登っている時は怖くて、これを楽しく続けられるだろうかと微妙な気持ちになるけど、時間
が経つとなぜかまた行きたくなる。
そんな、クライミングだ。

2011年7月23日土曜日

虫たちとのドラマ。

神居古潭のボルダーエリアへ向かう途中にトイレに寄ろうとするとひっくり返ったクワガタ
のメスが。
自分ではなかなか起き上がれない体の構造なんだな。。^^;
自然界に干渉するのは良くないと思いつつも、見かねて拾い上げ近くの木にしがみ付か
せる。
「クワガタは木に。」みたいなのはただの先入観から。

途中のトンネル内の水滴の染みにはたくさんの蝶が。
後で知ったのだけど、マダラセセリという蝶らしい。
地味な色から蛾かと思った。
近づくと一斉に飛び上がり、ひらひらと周囲を舞う。

ボルダリングをしていたら、蝶がクラッシュパッドの上にとまった。
じっと見ていると、なんとおしりからおしっこ?を一滴。
なんとまあ、かわいらしい。
その後、手の上にひらひらと来てとまり、またちょろ。
まあ、蝶のおしっこなんて、草の露みたいなもんなので、なんとも思わない。(笑)

今度は荷物の辺りでごそごそ音が。
同行したココっぺが何事かと様子を見る。
するとなんとも奇怪な姿、いや、これは土から出たばかりの脱皮する前のセミでは!?
セミだと分からなければ、世にもおそろしい姿だけど、幼少の頃からなじみのあるセミだと
思って見るとあまり抵抗は無いから不思議だ。(笑)
荷物の中に居る事に気付かず持ち帰ってしまっては土の中で過ごした長年の月日があま
りにも無意味なものになってしまう。。
鳥の餌になる方がまだ自然な姿だ。
よって、こやつも木にしがみ付かせる。
虫はとりあえず木か土、カタツムリなら草むら。
これも勝手な先入観だけど。(笑)

そして、帰路。
なんと、首だけのクワガタのオスが。
しかもまだ動いている。。。
鳥の仕業だろうか。
いやはや、今日は虫とのたくさんの出会いがあった一日だった。

駐車場付近の店ではココっぺがたまたま立ち話した店のおばあちゃんにゆでとうきびをも
らう。
ココっぺはもらい上手らしい。(笑)
とてもおいしく、今度また買って食べたいと思った。

神居古潭 2011.7.23

コロポックル6a+ 完登。
当初、グレードだけ見て完全になめてた。
甘く見てアップがてらに取り付いてみたら、これがなかなか悪いムーブ。
激本気モードでムーブを繰り出し、なんとかこなせたみたいな形となった。
グレードだけ見ると比較的簡単な課題だと甘く見ていたら、これが大違い。
レイバックで繰り出すムーブの悪さを鑑みると、これはもしやクラックの高難度を登り慣れ
ているクライマーには概ねグレード通りなのかな?と感じて来た。
クラックと聞いては心穏やかでない。
最初は完登へのこだわりはなかったけど、俄然、完登意欲が湧いて来た。
結果、上部でホールドを迷い2、3度落ち、その後、完登。
最初は悪いと思ったムーブも何度もこなし体に入ってしまえば、付与されているグレードと
そう大きく違う事はないのかも知れないなと感じ、納得。

モンキーフェイス7a
右手、縦ホールドガストン。
左手外傾、左手で終了点へスラップ。
外傾とガストンで体を引き上げ、右足スメアでだましだまし体を上げるムーブがおもしろい。
5度ほどムーブを繰り出した辺りで終了点に指先がかかりかけた感触があったけど、大体
、よれて来た感じがして来たので終了。
通えば完登出来るかも知れないかなと感じた。

初めて触ってみた神居古潭の岩。
前傾したラインが多く、個人的に好きな感じ。
他にも良い課題がたくさんありそうなので楽しめそうだ。

ほっこり。

2011年7月20日水曜日

植物園の巨大ラワンブキと地下街のピーちゃん達。

市中心部の植物園には巨大な植物が多かった。


地下街にはピーちゃんがたくさん居るガラスの囲いが。
僕が子供の頃の三十数年前にはすでにあった。
やっぱり、彼らの子孫で世代交代が行なわれてるのかな。

2011年7月9日土曜日

室蘭岳裏沢 2011.7.9

室蘭岳裏沢。
沢登りを始めた当初から来てみたいと思いつつもなかなか訪れる機会のなかった沢。
初心者向けと聞いていたので選んだルートだったけど、思わず誤算があり、その誤算によ
り、なかなか緊張感のある山行となった。

登り始めからきれいな渓相。
「おお、これは確かに初めて沢を登る人にはきれいな景色を堪能してもらえて良いな。」と
まずまずの滑り出しに満足しつつ登る。
その後、渓相は平凡なものとなりつつも、中盤また心が弾むようなゴルジュというか樋状
の滝が目を楽しませてくれた。
結果、ここで引き返していれば、確かに沢初体験の人を連れて来るには丁度良い沢行だ
っただろう。
だが誤算はここより山頂を目指した事にあった。

標高も上がり、源頭付近。
水流も大分細くなり、水の流れる音も静かになって来る。
次第に傾斜も強くなり直登は難しい滝なども現れる。
ここはやや笹の濃い右岸を巻き。
その後、僕は直登出来たけど、同行した二人にはちょっと難しい涸れ滝。
ここも同行の二人には巻きを勧め、ルートを指示。
この時点で初心者みっちーには若干、辛いものとなって来たかも知れないと感じだす。
靴のフリクションで登るようなスラブ状の滝を越えつつ先へ進む。
再び、涸れ滝。
すでに岩登りだ。
トップで登る僕。
ザックを背負ってフリーで登るには後続の二人には危険と判断。
ロープを出し確保する事に。
下に居る二人にハーネスを付け、ロープを結ぶ事を指示。
もうすでに沢初心者を連れて来るような沢行ではなかったな認めざるを得なくなる。。
救いだったのは初心者みっちーが尾根歩き経験はある程度豊富(歩く体力は十分にある
。)だった事とクライミングの経験も多少ある事だった。

地形図を見るといよいよ稜線に迫っていると分かりつつも、高度計による高低差はまだ1
50Mほどはある。
この辺りからは強い傾斜と濃い笹の薮漕ぎ。
初心者の事を考えると実際、戻ろうかとも考えたけど、稜線に出れば登山道があるはずな
のと懸垂をして戻る煩雑さを考えた結果、藪漕ぎを頑張り登る切る事を選択。
雨がぽつぽつと降り出し焦燥感に拍車をかける中、約2時間の苦行の末、これ以上、上は
ないという景色が現れ稜線に出る。
平らになった面を少し歩くと登山道が見えた。
地獄に仏とはこの事だなと安堵。
後続の二人に登山道を見つけた事を伝えると歓喜の声が聞こえて来た。(笑)

嬉々としながら登る二人。
だけど、そんな二人を尻目に僕はまだ緊張感からは解放されていなかった。
むしろ、本番はこれからかも。
そう思った。
なぜなら、これから僕がまだ行った事のない未知の沢を下り、車まで下山しなければなら
ないからだ。
事前の情報では簡単な沢とは言え、下降する沢に入るにはおそらくは源頭付近をまた藪
漕ぎして入渓しなければならないだろう。
沢形を降りるのだから、いずれは沢の底に自然と収束され迷う事はないだろうけど、未知
のルートに降りるというのはやはりあまり気持ちの良いものではない。
このまま登山道を下れれば、どんなに気が楽かと思いつつも、車がデポしてある地点とは
山の反対側に出でしまうため、それは難しい。

室蘭岳山頂。
ともかくも折り返し地点である山頂には着く。
ここからはいわゆる帰路である事実は気を楽にするわずかな助けにはなった。
すでにすっかり気を楽にしつつある同行者の二人に実際はまだこれからも不安要素があ
る事を念押しする。
落胆もせず、不平も言わない山女二人に救われつつ、下降路である滝沢を目指し登山道
を下り出した。

地形図によると尾根筋の登山道を下り、尾根から麓へ降りる辺りに下降する沢への入渓
ポイントがある。
高度計の数値は次第に入渓ポイントが近づく事を示す。
いよいよそろそろかと言う辺りで、尾根筋より入渓ポイント付近全体を俯瞰出来た。
なるほど、大体どこから登山道より藪へ入っても沢筋へと収束しそうだ。
地形的には地形図どおり、そう迷う感じでは無い事に少しほっとする。
そしてさらに。
実は期待するものがあった。
それは沢への入渓ポイントに明瞭な踏み跡。
それに加え、ピンクテープなどによる印がないだろうかという事だった。
テープなどによる印を安易に頼りにする事はよくないけど、(冬場のスキー登山者により付
けられたものである可能性もあるからだ。)それが地形図や高度計によりルートをある程度
把握出来ての事なら、ある程度参考にしても良いだろう。
同行者二人に少し待っていてほしい事を伝え、入渓ポイントの捜査に走る。
最もあやしいのはやはり、登山道が尾根から離れる辺りだろうか。
そしてまさに登山道尾根筋より麓へ向かう辺りにそれを見つけた。
「滝沢コース」。
なんと、登山道の標識に滝沢へ向かう道と共にそちらを示す、標識まであった。(笑)
滝沢へ向かう道は登山道というほど立派なものでは無いにしても、はっきりとそれと分か
る明瞭な踏み跡もある。
加えて、急な斜面にはトラロープやザイルによる手がかりまで残置。
「コース」とまで書いてあり、ここまで懇切丁寧な手助けのある沢で、困難な巻きや長大な
懸垂はまず無いと思って良いだろう。

もちろん、安心しきるのはまだ早いと思いつつも、気はかなり楽になる。
後は困難な藪漕ぎで疲れた足でよろけ、怪我などをしないように慎重に沢を下る。
ところどころに残置してあるロープを頼りに緩い斜面を安全に下り下山を続けると沢筋から
離れる道らしきものが現れた。
地形図を見ると確かに道もあり、どうやら、整備された林道も通っているらしい。
これはいよいよ大丈夫だろうと安堵し、沢筋を離れる。
後はその整備された林道をてくてくと歩き、困難だった薮漕ぎや初心者にはオーバースケ
ールだった行程の話などで沢行を振り返りつつ、デポしてある車に向かった。


2011年7月2日土曜日

暑い暑い、、暑い日の神居岩。
暑いとは思っていだけど、思ったより暑い。
わずかな日陰には先行者が陣取ってる。。
涼を求めて、自分も小さな日陰へこじんまりと退避。

今日はうえさん、初めての岩ルート。
怖そうだったけど、今日登ってるルートは割りと高度感があって怖いと思う。
こんなところばかりじゃないので、また楽しんでください。(笑)

ココっぺ、タンポンひでき10a、RPトライ。
最後の乗っ越しは怖い。
やるね。

岩の途中にはヘビ。
ここに来ると大抵ヘビを見る。
カエルも見たから食物連鎖が成り立ってるんでしょうな。
以前にはコウモリも見た。
コウモリはひっそりと意外とどこにでも居る。

夕方には蚊の猛襲、、
ローリング30に取り付くもルートより蚊と戦っているような気がした。
ビレイヤー、ココっぺ、すまん。。

神居岩 2011.7.2

ローリング30 5.13c
ルートとは言え13なので、さすがに離陸から悪く、さっそくボルダーのようなムーブ。
ハングドックしながらなので、解決出来たような出来ないような。
A0を交えながら中間部くらいまでヌンチャクがかかるも、消耗と蚊の猛襲により終了。
印象的だったのはニーバー気味、「気味」というのはカチっと膝がはまるというよりは引っ
掛け気味にしつつ、次のホールドを取りに行く、こういったニーバー気味のムーブが印象
的だった。
当日、終了した地点から次のムーブも悪そう。
グレードを考えると次が悪いと考えて順当だろう。
また登ってみたい。

ローリング30 5.13c かわぞー
 

2011年6月11日土曜日

みつばち。

会社の玄関フードで死んでいたみつばち。
おとなしい性質とそのふさふさと毛の生えた様子から、虫というよりは小動物のようで好
きだ。
持ち帰る事が叶わなかった足にたくさん付いた花粉を見ると、生前の懸命に働くハチの
健気な様子が浮かび、たかが虫と言えばそれまでだけど悲しくなった。。

2011年6月4日土曜日

林業界の双珠別岳1347峰 竹の沢(ゴルジュ滝迄)

以前にネット上で見た写真で、とても興味深い滝があったので見に行って来た。
往復3時間ほどで沢シーズン初めの足慣らしには丁度良かったけど、普段、フリークライ
ミングばかりしてるせいか、足取りは何やら重かった気がする。。
大きな山を登るならもう少し山を歩かないとダメか。
滝は見ごたえ十分なもの。
標高530mから入渓して、740mほどに滝がある。
高低差約200mと比較的手軽に行けて、ちょっと他では見ない珍しい形の滝を拝む事が出
来る。
場所が場所なら間違いなく山岳信仰などの対象になっていそうな神々しさを感じた。

2011年6月3日金曜日

青巌峡 2011.3/4

坊ちゃん 5.13aを触ってみる。
あまりの悪さに左右のライン的に微妙な良いホールド、スタンスを使ってみる。
それでも悪く感じたけど、後日詳しい人に確認したところ、どうやらやはり限定のようだ。
結論から言うと可能性を感じない・・・。
これを登れる人間が居る事が不思議なほどだけど、それはただ自分が弱いだけだろう。。
(同行者も「そうだそうだ」と追い討ちをかける・・・。)

侵略戦争7b+も触ってみた。
これも可能性を感じない。。
単純にグレードで言えば、アヨロで登れたテロリスト7c+より、はるかに難しくか感じるけ
ど、まあ、グレードとはそんなものだろう。
同行者に言うとまた追い討ちをかけられるので、静かに消沈する。。

二つもの課題に弾き返されて、テンションが下がりつつ、半ば投げやりにどえらいこっちゃ
7b。
お、とこれは全ムーブ解決。
打てば繋げられそうだった。

坊ちゃん、侵略戦争。
青巌峡ボルダーの洗礼を受けた日だった。
どえらいこっちゃ完登を狙いつつ、今度はグレード6台の課題も触ってみたい・・・。

2011年5月29日日曜日

石山緑地 2011.29/31

無名カンテライン。
良い課題だと思うので狙い甲斐はもちろんあるのだけど、自宅から近く、いつでも出来る
という気軽さからか何かの機会の時だけにトライしている。
自分にとって相応に難しいという事もあり、自分がどれだけ強くなっているかなという事を
測る指標にもなっているラインだ。

わずかに指がかかる半分フリクションで止めるような3手目の甘いホールドはピンチで持
つと最も持ちやすく感じた。
この3手目を保持出来たら、次はフラッギングをして騙し騙し4手目に手を出す。
これもわずかに指がかかる程度。
何かのきっかけでバランスが崩れるとどかんと落ちてしまう。
そして落ちない事を祈りつつ、デッド気味に5手目。
今回はここまで。
最終的に辛うじてホールドを触ってみたという感じだ。
今のところ、これまでで最も到達した高度。
多分、5手目を取れたら終わりだと思うけど、その5手目がどれくらい利くのか不明なので
、明言は出来ない。
利いて終わりだと良いなという希望的観測だ。
もし5手目を止められたら終わりなら、そろそろ自分の力量で完登も狙えるだろうか。
年末の涼しくなって来た辺りにでも狙ってみようかな。

3.4手目を保持しているところ。

2011年5月3日火曜日

義経岩 2011.5.3

ホットラインRPトライ。
離陸からハングを越え、凹角を抜けた辺りまで到達。
手数にすると6手増えた事になる。
ただ、ムーブはとても激烈だった、、
テンションが入る辺りでは手の力がほとんど無くなり、ヌンチャクをかける事は出来たけど
手繰り落ちしそうでロープを手繰る事が出来なかった。
落ちるとちょっといやらしい位置だったので(しないと思うけど、グランドしそうで怖い感じ。
)、ヌンチャクを掴んでクリップ。。
テンションを入れた後は呼吸がとても苦しく、最大筋力を出し切った感、満載だった。
数手進んだという意味では成果だけど、この位置でこんなに消耗していてはRPは難しい。

唯一の救いはもう少し登ると中レストが出来るポイントがあるところか。
後は精態形化が進み、下部から中間でどれだけ消耗を抑えれるかがRPの鍵となりそう
だ。

ちなみにホットライントライ後、股関節がとても痛くなった。
痛くなった部分を酷使したという事なのだろうけど、ジムで登っていても無い症状だ。
ジムで得られないダメージがあるという事は逆に言うと岩でしか鍛えられない身体の部分
もあるという事か。
ルートにやたら強い人が居る気がするのもこういった事と関係あるのかも知れないな。

2011年4月30日土曜日

義経岩 2011.4.30

今回もホットライン。
前回までは離陸から洞窟内数手のホールドや足位置が曖昧だったけど、今回は以前に
撮って印を付けておいた記録写真と照らし合わせ、ホールドやスタンス位置を確認した。

さすがにムーブは悪い。
結果としてはわずかではあるけど、これまででは最も長く(高い位置まで。)ムーブが繋が
った。
以前の最高到達地点は2クリップ目をクリップしてテイクといったところだったけど、今回は
2クリップ目をクリップ後、2手多く手を出せた。
わずかな違いではあるけど、悪いムーブの続くセクションなので、それなりに意義はあると
言って良いと思う。
ただ、当然と言えば当然だけど、とても消耗する。
割と間隔が短かったとはいえ、1トライした後の次のトライではすでになかなかの消耗を感
じ、それまで戦えたムーブでもすでによれを感じた。
実際、RPを試みる際には朝に1便、長いレストを挟み夕方に1便といった形になるだろう。

今後の展開の所感としては精態形化が進めばランチ合流部分まではなんとか繋げられそ
うな気はする。
ただ、問題はランチ核心部分の通過ではないだろうか。
実際、何度かテンションを入れた後、ランチの核心ムーブを行ってみたけど、ムーブはこな
せず。
その辺りが今後の不安要素であり、課題を残すものになった。

2011年4月18日月曜日

アヨロ海岸 2011.4.18

「テロリスト7c+」完登。

この日も引き続き、テロリスト完登トライ。
もし、上部マントル返し部分がこの課題の核心なら、その高さゆえに完登は難しいかなと
弱気になっていたけど、完登してみるとやはり技術的なものよりは高さによる恐怖核心の
方が強かったようだ。

実はトライ当初、リップの悪いホールドにヌメリを感じムーブを起こせず。
「ヌメルヌメル」と言い訳のように言う僕に同行者の冷たい視線を感じながら、とりあえず、
当日のトライは止めようかなと思いだす。
クラックを登ろうかなと思うも、アヨロの岩質が軟く、取ろうと思ったプロテクションのカムが
開く、、
よって、手軽に練習の出来そうだった当該クラックを登る事は中止。。
ブラック&グレー7bという垂壁の課題に触ってみたがあまりの細かさにモチベーション低
下。。
がしかし、そうこうしてお茶を濁して居る内に突如*注1「御告げ」が降りて来た。
今ならテロリストを戦えそうな気がする!
日没が近づき気温が下がって来たためか、或いはなんの根拠も無い御告げか。(笑)
急に今なら良い登りが出来そうな気がして来たのだ。

なので、急遽、テロリスト完登トライを行なう事に。
確かにヌメリは感じなくなり、ムーブは起こせるようなったけど、完登は成らず。
日没も近づき、「御告げあるもやはり今日はもうダメかな・・・。」と思いながら、同行したM
ちゃんの登りを眺める。
そうこうして待っている内に時間が経ち、大分回復して来たので、最後にもう一度トライす
る事に。
結果、テロリスト7c+完登。
前回、使ってしまった限定ホールドも使わず、すっきりと完登出来た。
とても恐ろしかったマントル部分も、2回目のためか冷静にスタンス、ホールドを探せ、安
定して処理する事が出来た。(やはり、初見の未知の状態と2回目ではまるで違う。。)

実はこのトライではクラッシュパッドを敷く位置を変えていた。
これまでは離陸する所に敷いていたけど、今回はマントル返しで落ちたら着地する所にク
ラッシュパッドを敷く事に。
当然、離陸後数手のムーブがこなせず落ちればクラッシュパッドの無い位置にいわゆるグ
ランドフォールする事になるけど、ランディングは砂なので、まあ良いか。(笑)
それが功を奏してか、上部の怖いマントルも比較的安心して登る事が出来た。(比較的と
はいえ、怖いものは怖いけど。。(笑))
ジムではきっと、さほどでもないムーブも外ではこういった駆け引きがある。
地面にどっかと落ちるのも愛嬌だ。(笑)
ボルダリングのそんな所も僕は好きだ。(笑)

*注釈1「御告げ」
RP、完登を試みるべく岩場に居て、ある瞬間、天啓のように「今なら登れる!」と急に気力
体力が充実する瞬間。科学的、統計的根拠は無い。

2011年4月12日火曜日

アヨロ海岸 2011.4.12

引き続き、テロリスト7c+。
実はトップアウトは出来た。
でも、完登ではないな~と結論。
というのは上部マントル返しのところで、ライン右側のフィンガーサイズの岩のしわを苦し
紛れに使ってしまったからだ。(この課題はライン右側凹角が限定課題。)
ではなぜ、その微妙なホールドを使ってしまったのかと言うと理由は「怖かった。」から。(
笑)
ライン上、登っている真下にはクラッシュパッドが無い位置に。
尚且つマントルを返すムーブで足を高く上げている。
落ちればかなりの確率で怪我をしそうだ、、
「これは絶対落ちれないっ~!」という状況だったので、是も非も無く、とにかく登り切るし
かなかったのだ。
結果、やはり、ダメなものはダメと結論。
客観的に見ていた第三者の目から見ても微妙だったそうだ。。(笑)
なので、テロリスト完登成らず。。
ランディングのクラッシュパッドの状態を万全に整えてから、またトライしたい。

テロリスト7c+


その後は奥の浜にてクラックを物色。
以前から目を付けていた「楽園」というクラックのルートがあったのだけど、波がやけに近く
、なんか怖かったのと(目の前が岩だけにビレイヤーが溺れてしまうかも知れない。)ルー
トの終了点辺りに鳥の巣があると思われたので、(鳥が迷惑そうにこちらを見てた。(笑))
そのルートを登る事は止めた。
他にも別のフィンガークラックがあったので、それに取り付いてみる。(トポには無いけど、
終了点と目される辺りにスリングとビナがある。)
がしかし、グレード的な難度こそ高く無いけど、プロテクションを選ぶ目が未熟な僕にとっ
ては四苦八苦。
プロテクションをセットしながら登る「ルート」としての意味ではまったく戦えていない事を思
い知らされる・・・。
やはりまずはプロテクションの選択の目を養わなければならないなと猛省し、この日はア
ヨロを後にした。

写真中央のフィンガーサイズのクラック。

2011年4月9日土曜日

アヨロ海岸 2011.4.9

今回はテロリスト7c+を触ってみた。
下部辺りのムーブは解決。
結局、上部は解決出来ず。
下部核心で中間ポケットを取ったら終わりかと思っていたけど、そこから上も悪かった。(
満遍なく悪い課題構成か?7c+だしな。。)
中間部はポケットを右で取り、マッチ後に左に持ち変える。
(何度もポケット取りをしていたら、手の平の皮が剥けた、、フォールの際に膝の内側をぶ
つけたり、出っ張ったカンテに胸をぶつけそうになったりと名前の通り物騒な課題だ・・・。)
その後、右手をスローパー気味のホールドに伸ばし、後はスローパー気味のホールドをぺ
たぺたやりながら、騙し騙し登る感じだろうか?
さらに上のガバを取れば流石に終わりと思われるがそこまで到達していないので不明。
と、今回はここまで。
上部を解決出来れば、もしかすると完登も狙えるかも知れない。
次回もトライしてみたい。

中央のハングしたカンテを登る。
  

2011年4月6日水曜日

義経岩 2011.4.6

約1年半ぶりに登ったホットライン。
核心部分を登るだけでも面白く、単純にトレーニングになるほど、その内容はやはり激烈
なものだった。。
通えればRPを目指したいので、各ムーブを再確認。
今回はルーフ這い出し部分の1クリップ目以降から、スペシャルランチの核心、上部ガバ
取りムーブ(ランジ、あるいはデッドでガバを取るムーブ。)までを行った。
一応、各ムーブは問題無くこなせ、どこが最も悪いムーブかも確認出来た。
繋げて行くとランチの核心部分はやはり厳しそう。(消耗して、ここでワンテン地獄に陥る
懸念大。)
それ以前に1クリップ目以降数手もとても辛い。
離陸から辛いムーブをこなし終わる3クリップ目辺りまででも、ボルダーの初段はあるんじ
ゃないだろうか。。(ヌンチャクをかけてクリップしなければならない分、余計にきつい、、)
このセクションを無事に通過出来れば、後はランチの核心ムーブを無事にこなせるかどう
かが成否の鍵となるだろう。 
精態形化が進む事で「離陸からルーフ這い出し後数手」での消耗をどれだけ抑えられる
か。
そこを落ちずに登れるようになれば、ランチ核心への力を残しつつ、RPを目指せるかも知
れない。

2011年4月1日金曜日

アヨロ海岸 2011.4.1

前回に引き続き、マッコークジラ。
前回、ツワモノクライマーの登りを見て知ったムーブやスタンスを試してみる。
が、悪いものは悪かった、、
ツワモノさんが使っていたスタンス位置では僕にはどうにも高く感じるけど、といって、スタ
ンス位置を下げると左手で取りに行くホールドが遠く感じる。
そう考えるとツワモノさんが使っていたスタンス位置は妥当であるという事だろうか。
しかも、そのツワモノさんは僕よりも身長が高く、にも関わらず、その窮屈なスタンス位置
でムーブを起こせていた。
結局、これらの事から言えるのはツワモノさんと僕の身体能力の強さの違い?
つまり、窮屈な姿勢でもムーブが出せる身体能力の強さがマッコークジラを登るには必要
であり、結論として、かわぞーはマッコークジラでは戦えないという事か?
後は精態形化をさらに進める事で懸案のムーブが成功出来る事を期待したいけど、今は
まだなんとも言えない状況だ。
う~む、なまらクロイダー完登後はいろいろな課題に触ってみたいと考えていたので、他の
課題も触りつつ、またトライしてみたい。


他の課題にも触ってみる。
テロリスト7c+、ブラックホークダウン8a、スペシャルライト7b。
以前にはぬりかべ右7b+やブラックアンドグレー7bにも触ってみた。
当然と言えば当然だけど、どれもやはり難しい。
なまらクロイダーのグレードが7cだったのでそれを基準に考えていたけど、ワンムーブに
限って言えば、なまらクロイダーには無かった難しさのムーブがそれぞれの課題には存在
する。。
なんだか、高い壁(クライミングだけに。(笑))に当ってしまった気もするけど、こういった壁
を越えるための試行錯誤こそが自分の力をさらなる高みへと押し上げる原動力になるのか
も知れない。
いろいろ試行錯誤を繰り返してみたい。


翌日は義経岩。
最高気温3℃。
久しぶりに触ってみたルート「ホットライン13b」で、以前の自分より能力が向上しているか
検証してみたかったけど、あまりにも岩が冷たく、検証どころかクライミングもままならない
状況だった、、
よって、特記する事も無いので、アヨロに加えて追記とする事に。
ただ、久しぶりの義経岩で過ごした時間は幸せでした。(笑)

夜のパーキングエリアにて。

2011年3月27日日曜日

アヨロ海岸 2011.3.27

マッコークジラ7c。
ゆくゆくは登れたら良いと思っているブラックホークダウンとラインの重なる課題。
(ブラックホークダウンはマッコークジラ離陸後数手こなし右上する。)
やはり、目指す課題は気になるので、ブラックホークダウンの基幹ラインとも言える、マッ
コークジラを触ってみる事に。
さすがに離陸から数手もなかなか悪く、ムーブをあれこれ探る。
結局、ライン中間辺りのムーブがこなせず、身体の消耗の限界を感じ終了。
その後、強いクライマーが登るところを目にする機会を得て、安易ではあるけど、ムーブ
やスタンスを拝見。
なるほど、ムーブは自分が試したものに近いけど、スタンスの位置が若干違う。
あの位置が理想的なのだろう。
次回、試してみたい。
ネット上の動画では違うホールド、ムーブで登っている人も居た。
思い返すと確かにわずかにかかりそうな気になるホールドを目にした記憶はあるけど、あ
れを使っていたか。
これはこれで気になるので、選択肢として覚えておこう。

2011年3月26日土曜日

アヨロ海岸 2011.3.26

「なまらクロイダー7c」完登。
前回より動きに精彩を欠いていた感があり、調子が良いとは言えなかったけど、ぐだぐだ
しながらもなんとか中間部立ち込みに成功。
前回はここまで登れていながら、マントル部分にあるガバ取りに失敗して落ちているので
、なんとしても成功させたかった。
幸いにも中間部に立ち込んだらすぐに確実にレスト出来る体勢になれた。
(クロイダー、中間部では壁に体をぴたりと付ければノーハンドでレストが出来る。)
後は慎重にガバ取りの体勢に。
以前、クロイダーの完登トライ時にはこのガバ取りで何度も辛酸を舐めさせられたけど、今
回はすでにガバ取りのノウハウもしっかり身に付いていたので、確実にこなせた。
前回はホールドの持ち方がイマイチだったのかも知れない。(ガバが遠く感じた。)
今回はホールドの持ち方、スタンス位置等にも十分気を配り、ガバ取りの体勢に入る。
後は思い切って手を出すだけ。
「よっしゃあ」という感慨と共ににガバ取り成功。(この瞬間、たまらんですな。)
マントルを返し、岩の上に立つ。
今回、周囲に見届け人は誰も居なかったので、独り静かにほくそえむ。(笑)
なまらクロイダー7c、完登。

2011年3月23日水曜日

アヨロ海岸 2011.3.23

引き続き、なまらクロイダー完登トライ。
結果、後はマントル付近ガバ取りが成功すれば、ほぼ完登というところまで登れるも消耗
した状態の身体でのデッドに危険を感じ、自らフォール。。(マントルガバが遠く感じた。)
敗因は中間部で確実にレスト出来なかった事だと思われる。
中間部に立ち込んだ時、身体がうまく壁にはまらなかったというか、ともかくしっくり来ず、
うまくレストが出来なかった。
いつまでも、もじもじしていてもそれはそれで消耗するので、止むを得ずマントルガバ取り
を慣行。
しかしやはり、よれた身体では戦えず、結果は冒頭の通り。
う~む、くやしい。。
ただ、ここまで登れたのなら、後はレストを成功させれば完登も現実的という事なので、こ
れはこれで一つの一つの成果かな。


その後、浜辺のクラック。
以前にも当ブログで書いた事のある、壁が塩だらけのクラック。
今回は以前より上のフィンガーサイズのクラックまで両手が届いたけど、その後、マントル
を返し立ち込む事に躊躇して自らクライムダウン。
やはり、ボルダリングとはこういったところで突っ込むのだろうな。
自分はびびって降りました。。
その後、遠くから眺めてみると立ち込んだ先には指がしっかりとかかりそうなホールドが。
トライすれば登れるかも知れないという確信がじわじわと湧いて来る。
というか、ナチュプロを使って、上へ抜ける事も出来そうだった。
いっそ、ルートとしてプロテクションを取ろうか。
ランナウトしてスラブを登る事になりそうで、これはこれで怖そうだけど。。

2011年3月19日土曜日

アヨロ海岸 2011.3.19

なまらクロイダー7b、完登トライ。
やはり、繋げようとするとなかなか悪い。
トライ当初は持久力が持たないのではないかと心配になったがトライを重ね、精態形化が
図られるにつれ、少しづつ可能性を感じて来た。
後はおそらく確立と気合いの問題だと思う。
以降もがんばりたい。







=ムーブを知りたくない方は以下をスクロールしてください。ここから。 =















完登トライでの主な所感は、やはり高く上げたヒールのかかりだろう。
ヒールをかけてから、核心と思われるムーブをこなし中間部に立ち込むまで、終始、ヒール
には大きな負荷がかかり、外れるとすぐに落ちてしまう。
このヒールをいかにきっちりかけるかが重要だ。
離陸からヒールをかけ、クロイダーのスタートホールドをホールドする。
この一連のムーブはとても激烈というほどのものでは無いだろう。
(なまらクロイダーという課題の完登を試みるほどの能力を持つクライマーにとってなら相
対的に。)
むしろ、グレードの根拠となる課題の性質としてはその手数ではないだろうか。
離陸からトラバースをこなし、クロイダー中間部に立ち込む。
これら一連のムーブを繋げられる持久力が課題完登の鍵だろう。
自分にはその能力があるか。
今後のトライでその真価を問いたい。

落ち方がおもしろかったので。(笑)















=ムーブを知りたくない方はスクロールしてください。ここまで。=







と、以上です。

2011年3月5日土曜日

アヨロ海岸 2011.3.5

なまらクロイダー7c。
クロイダー7bのすぐ左横にチイサイダー6bという課題がある。
そのチイサイダーの離陸から右へトラバース後、クロイダーへ合流するという派生ルート課
題だ。
結果は一応、全ムーブ解決。(多分。)
僕にとってはなかなか難解なムーブで、「なんだこりゃ!?どんだけのボルダー力と持久
力が必要なんだ!?」と思ったけど、解決してみるとなるほどこれが「鍵」かと思われるム
ーブはやはり存在した。







=ムーブを知りたくない方は以下をスクロールしてください。ここから。 =















なまらクロイダーの核心?ムーブ。
細かく書いても分かりづらいと思うので、ざっくり書くと特徴的なのはやはり、なかなかアク
ロバティックなムーブだったところだ。
カンテ左下から離陸後、リップをトラバースする。(写真参照)
離陸は問題無い。(アヨロに無い、いわゆるどっかぶりなので、チイサイダーもオモシロイ
ヨ。)
基本、強い体幹は必要になるけど、核心はここじゃないな。
離陸後、カンテとリップ左端辺りを保持した状態から、クロイダー離陸ホールドを取りに行
く。
この辺りが核心か。
ここで、僕個人的な解決ムーブを探るのに時間を要した。
結局、僕がとった解決ムーブとはカンテ、リップ付近を保持後、すぐに左足を高く上げ、ヒ
ールをかける事だった。
いわゆる手に足に近く、両手でぶら下がっているホールドにいきなりヒールをかけるので、
足はほぼ真上に上げる状態に。
両手に左足を加え、まるで3本の腕でリップにぶら下がるような状態だ。(笑)
このヒールには常にけっこうな負荷がかかり、ヒールがすっぽ抜けたら、真横のまま地面
に落ちるというこわいムーブだ。(笑)
(実際一度、クロイダー離陸ホールドを取りに行く際に真横で地面に落ちた。。
ランディングは砂なので、大事には至らないがあまり気分の良いものではない。(笑))
3本の腕?でぶらさがる状態まで行けば、後はクロイダー2手目に左手を伸ばす。
その後はクロイダーの時と同様のムーブで持久力の問題かと。















=ムーブを知りたくない方はスクロールしてください。ここまで。=







最終的に一応ムーブは解決したと思う。
弱者の戦略なのか、正攻法なのかは分からないけど、グレーディング的にも妥当な感じだ
と思う。
後は各ムーブを繋げる強さ、持久力が僕にあるかどうかだ。
ともかく、次回は完登を狙おう。

左カンテ下部より離陸。

2011年2月27日日曜日

定山柱 2011.2.27

前回の美笛の滝でのリードで気を良くして、今度は布引の滝へ向かう。
自分にとって、リードでなら手強いラインがいくつかあり、技術向上には打ってつけだ。
ところが現地に着いてみると、どうもこれまでより氷が薄い。
実際、アイゼンで強く蹴ると氷が割れてしまい、中で滝が音を立てて流れているのが見え
てしまった。
数日、続いた暖気で融けて来たか。
これは厳しいかな。
経験豊富なクライマーなら、おそらくこれはこれで、良い機会として登れると思うけど、僕は
慎重を期して他の滝へ転進する事とした。


転進先は定山柱。
布引きの滝から車での移動もすぐで、アプローチはほぼゼロ分だ。
ここでも基本、リードでのクライミング。
まずは大きな氷瀑のすぐ横にある、小さな氷で垂壁でのリードに慣れる練習をする。
以前、濃昼の方の「港の滝」で登ったように高さが無ければ、ぐだぐだしながらでも一応は
形にはなる。
次はいよいよ、本体の氷。
垂壁とは言え、氷自体ぽこぽこと穴だらけで、難易度はかなり楽になっているはずだ。
(穴だらけになっている理由は不明。たくさんのクライマーが登っているから?暖気で融け
  てゆく過程の現象?)

クライミング開始。
下部の傾斜がある部分はプロテクションの必要を感じ無いほど楽に登れる。
中間テラス。
いよいよ、ここから垂壁部分だ。
しっかりと効きそうな氷にスクリューでプロテクションを取り、テラスから垂壁に身体を乗り
出す。
「こ、こわい、、」
トップロープでは駆け足で登れるほどの壁がリードになるとこうも恐ろしいものか。。
少しランナウトするともう、「この後、進退窮まったらどうしよう?」「プロテクションがうまく取
れずにフォールしたら?」「フィフィでテンションしたアックスが抜けたら?」などなど、マイナ
ス要素ばかりが頭に浮かぶ。
(まあ、そういった事を想定して危険を回避するように脳みそは出来てるだろうから当然か
。。)
結局、なんとか、足元スクリュー辺りまで体を上げた状態で心が折れ、アックステンション。
「参りました。。。」、ビレイヤーにロワーダウンを頼む。

その後、トップロープで同じ垂壁を登ってみるとまったく難しさも恐怖も感じず。
アイスでのリードとはこういうものなんだろうなと改めて痛感。
夏場のフリーでは落ちれれるのにアイスではダメ。
要はメンタルをコントロールして登るしかないという事なのだろうな。

う~ん、ただ、こういうクライミング、たまらん、、
フリーの自己最高難度を更新出来た時ももちろんうれしいけど、こういう、自分をコントロー
ルして得た結果にとても充実感を感じる。
今回もわずかだけど、一応、戦いはした。(笑)

来季、技術向上を遂げるための方法論としては。
 ・スキル
  トップロープで確保しつつ、リードで行う作業を何度も演習する。
  その後、同じラインでリードを行い、ゆくゆくはリードを確実にマスターする。
 
 ・メンタル
  トップロープではとても簡単でまず落ちないのだから、リード時もその事実をよくよく理
  解する。
  プロテクションをまとめ取りしても良いので、とにかくランナウトに耐えて、その状況に
  慣れる。

 ・装備
  装備を可能な限り効率良く、最良の状態に整える。
  素早く貫入出来る、切れるアイススクリューを必要数揃える。
  スクリューやヌンチャクを素早く脱着出来るギアラック。
  必要な時なら、薄手の手袋等などなど。

というか、然るべき組織に属していれば、こういった踏むべき手順というか方法論があるの
かも知れないな。
独学ゆえにここに至るまでに時間がかかってしまったけど、来季はこれらの事から得た教
訓を活かして、よりスキルアップを図ろう。

2011年2月20日日曜日

美笛の滝 2011.2.20

美笛の滝。
ここも以前から存在は知っていたけど、初めて訪れた滝だ。
滝は大きく分けると2段になっていて、1段目の氷瀑を登るとその上には箱庭のように次
の小さな氷瀑がある。
僕個人的にはホテルの中庭のようで、どこか楽しげな空間だった。(笑)
氷瀑の横にはドライツーリング、あるいは普通にクラッククライミングも楽しめそうなクラック
の走った岩もあった。
ただ、夏場は滝でびしゃびしゃになるかも知れない。。


バーチカル。
3mほどの垂壁をトップロープで何度も登り、バーチカルな壁でも戦えるようになるべくトレ
ーニングをした。
垂壁でのリードはまだ怖いです。。

リード。
割と凹凸のある比較的易しめのラインだけど、自分には限界のリードでの登りに挑戦。
所感としてはランナウトして来るとやはり怖かった、、
フリーのようにいざとなったら掴めるヌンチャクがぶら下がっている訳もなく、クライムダウン
も自分には無理。
こうなるともう、自分を信じて心の平静を保ち、慎重かつ着実に登るしかない。
動揺しそうになるメンタルをコントロールしながら登った。
トップロープで登っている時はピックの先が少しでも刺さっていれば、まあ良いかと余裕こ
いて登っていたけど、リードで落ちたくないと思いながら登っているとピックの先が数cmは
刺さっていないと怖くて信用出来ない。
ベテランのクライマーなら、僅かなピックのかかりでワシワシ登ったり、フォールを恐れず登
って行くのだろうな。
自分もそこを目指したいところだ。
今回の僕の登りはアックステンションしてスクリューを入れたり、休んだりしながら、ようや
と登れたという内容だったけど、ともかくリードでランナウトしながら登れた事には技術面
よりメンタルコントロールでの大きな意義があったと思う。

今回、リードで登れた事にはとても達成感を得られた。
これまでも、一応、形の上ではリードで登ったりはしてるけど、今回のように取り付きから
懸垂下降の支点まで、まともに一つのラインを登りきったのは初めてだからだ。
夏場、フリークライミングをしているせいか、勝手に作った終了点的な概念に喜びを感じて
しまう。(笑)


シーズンも終盤。
後、何回、氷を登れるだろうか。
せっかく、リードの感覚を掴めて来たところなので、もう少し登りたいところだ。
標高の高い所やドライツーリングなど、もう少し、バイルを使ったクライミングを楽しみたい。

下部は右端の易しめラインを登りました。

2011年2月18日金曜日

定山柱 2011.2.18

知る人ぞ知る、アプローチがとても楽な氷、通称「定山柱」を登った。(トップロープで。)
ある程度長さのある氷は初めてだったので、とても楽しみだった。
だた、垂壁とはいえ、氷にはあちこちにへこみがあり、純粋につるっととした壁とは言えな
い壁は随分登り易い方だったのではないだろうか。
(なぜ、穴だらけなのかは不明。たくさんのクライマーが登るから?)
そんなぽこぽこと穴だらけの氷の中でも、よくよく目を凝らせば、まだ誰も登っていないと
思われる、ちょっときれいなつららの集合体のような氷壁もある。
そういった部分をちまちまと登り、垂壁という傾斜を体験した。

今回感じたのは垂壁になるととたんに腕がパンプ?して張って来るという事だった。
以前に登った、布引の滝(傾斜が比較的緩い。)では感じなかったような消耗を感じ、実
際、4本も登るとあきらかに身体のパフォーマンスが落ちている事を実感。
おそらく、アイスという慣れないクライミングのため、無駄なエネルギーをたくさん使ってい
るのだろうな。
こんな氷壁をいつかリード出来るようになるのだろうかと自信が無くなってくるけど、ともか
く、いろいろ考えながらよりたくさん登って、経験値を上げるしかないない。
最近はもう気温も上がりつつあり、後どれくらいアイスへ行けるか分からないけど、残り少
ない氷を登れる機会を有意義に登ろう。

2011年2月12日土曜日

港の滝 2011.2.12

先日、濃昼の滝が登れず、そのまま帰るのもなんだったので、どこか他にも登れる氷が無
いか偵察した。
探せばあるもので、なんと車から数十秒のところに写真のような立派な氷が。
(記録は確認出来ていないので、個人的に「港の滝」と呼称。)
規模も今の自分には十分。
画的にもとてもかっこよく、うれしくなった。
見つけた当日は夕刻も迫っていたので日を改める事に。

で、登る当日。
最も大きな氷をいきなりリードで登る実力は僕には無いので、まずは右端の小さな氷を登
る。(高さ3mちょっと。)
登り出してすぐに思った。
むむっ、、怖い、、、
小さいながらもさすがは垂壁だ。
スクリューを打ったプロテクションから少しでも身体が上がりだすととても怖い。
以前、布引の滝でリードした時はもう少しまともに登れたけど、今回はぐだぐだ。
3mちょっとの小さな氷である事を心の支えに(落ちても死にはしないだろうと。)身体を上
げる。
氷から上はガバガバの岩地帯。
バイルを肩にかけ、手で岩を掴み登る。(手で岩を掴みながら登るって安心だ。。(笑))
下降のための支点を作り、懸垂下降。
おおっ、何やらとても達成感。
こんな小さな氷でもリードで登り、地面に降りるための支点を自分で作り、降りてみるとと
ても達成感がある。
まあ、本体の氷をリードで登るにはまだまだ修行が必要だけど、いずれはいわゆる完登?
をしたいところだ。

その後は氷の下部でボルダー的にトレーニング。
バイルの持ち替えや前傾した姿勢でのバイル、アイゼンでのクライミング、などなどと自分
なりに次に繋がるようなトレーニングをした。

2011年2月5日土曜日

濃昼の滝 2011.2.5

前回、滝の右岸を登ろうとして敗退しているので、今回は滝の落ち口を目指し、国道より
海岸への斜面を降りた。
だいたいこの辺りかなと当りを付けた位置から斜面を降りるとすぐに沢形が目に入って来
た。
氷瀑は滝なのだから、位置的にこの沢がきっと海岸へ注いでいる滝の落ち口だろう。
沢を下るとこれまたすぐに以前目印として記憶していた立ち木を発見。
加えて、数日前に訪れたと思われる、クライマーの足跡も発見。
これはもう、間違いなくこの場所だなという確信を持ち、滝の落ち口に向かった。

滝の落ち口。
辿り着いてみるとそこには案の定、残地スリングやビナが。
懸垂下降を行うべく、僕もスリング等で支点をセット。
残地は信用ならないので、当然、自分で用意したもので行う。
懸垂下降で下降を開始。
だが想定外の状況がそこにあった。
滝の垂壁部分に差しかかる辺りで滝の下部を見下ろし思った事。

「・・・」
 ・
 ・
 ・
「・・・」
 ・
 ・
 ・
「・・・」
 ・
 ・
 ・
「滝、無くね?」

なんと、最も期待していた垂壁部分の氷が消失してしまっている事を確認。
数日前からの暖気のためか、最も太かった部分の氷瀑が崩落してしまったようだ。。
他の部分は自分の能力で登るには脆く難し過ぎるだろう。
てか、怖い。
残念だけど登る事を断念しかないな。
そう思い、懸垂で降りて来たロープを登り返す事にした。

ちなみに登り返し。
ちょっと(結果を考えるとホントはちょっとどころじゃいなのだけど。)背筋が凍る思いをした。
大雑把に書くと融けた氷瀑の間から飛んでた滝の飛沫でロープが凍り、その氷結してシャ
ーベット状になった氷にちょっと怖い目に遭わされたという事だ。
結果として登り返し時に選んだ選択肢によって、事無きを得たのだけど、もし、もう一つの
選択肢を選んでいたら…、という状況があった。(いずれにせよ、死ぬような事は無かった
と思うけど、心臓にはかなり悪い事になっていたかも知れない。)

前回に続き、今回も登れずにただ怖い思いだけをして帰って来る結果となった。。
まあ、得てるもの(アルパイン的な知識と実践経験。)はたくさんあるので、良いのだけど、
たまには普通にアイスクライミングを楽しみたいところだ。。(笑)

2011年1月29日土曜日

濃昼の滝 2011.1.29

濃昼の滝。
海岸線のゴーロ石の上をアイスのブーツでよろよろと歩きながら向かうとその滝は現れた。
ほぼ垂壁のバーチカルなアイスクライミングが出来る滝だ。
最初の印象。
「あれを登るのか・・・。」と怯んだ。
その屹立した氷の様子に思わず今日は日和って周辺をウロウロして帰ろうかと思った。。
でもまあ、ああいうものはぶら下がってしまうまでが怖いのであって、登り出せば楽しめる
事は分かっていたので、意を決して準備を開始する事に。
ところがそこで思わぬ誤算が発生した。
当初、滝の右岸をフリーソロで登ってトップロープを張ろうと思っていたのだけど、その右岸
の斜面が実際に登り出すと下から見る以上に難しかったのだ。
最初は深いラッセルに苦しみながら高度を上げていたのだけど、だんだん斜面が急になっ
て来て、もう少しで安心出来そうという位置ではクライムダウンする事はほぼ困難な状況
に。
その辺りではアイスのために刃を砥いで来たバイルを使い、ダブルアックスで登るほどま
でとなり、当然、砥いだ刃は岩と泥壁で丸くなってしまいつつも仕方なくバイルを振った。
結局、ある地点まで登ったところで重要な選択を迫られる事に。
これ以上登って進退極まれば、極端に困難な(あるいは不可能な)決死のクライムダウン
を強いられる。
支点などを作る装備は持って来ていないので、止めるなら今が最後の選択の時だろう。
結局、右岸を登る事は止める事にした。
独りで来ていたし、然るべき装備も知識も無い自分ではここまでが安全を確保出来る範囲
だろうと判断したからだ。
ちなみにこの間、ずっと心拍数は高めだったと思う。。
経験的にこういう斜面を登っていると登っている時は案外難しさを感じないのだけど、いざ、
登る事を逡巡した時にどうにもクライムダウンが困難な状況になってしまっている事が往々
にしてあるからだ。(経験済み。。)
アルパインクライミングってきっと、こういう状況判断を繰り返しながら登山するんだろうなと
怖いような憧憬するような複雑な感慨を持った。

滝を登るための準備の段階で敗退という残念な感じになってしまったけど、その後は回り
込める滝の裏側でバイルを打ち込んだり、身体を少し上げたりして、垂壁の感覚だけでも
体験してみる事に。
やはり、布引の滝のような寝ている傾斜とは違い、体感的に反り返るような感じだ。
バイルを打ち込む際も傾斜が緩い壁よりシビアな振りを要求される。
「これをゆくゆくはリードでか・・・、、」と圧倒されつつも、こういった最初は困難な事もフリー
クライミングのように技術を向上させれば必ず出来るようになるはずだ。
「お、以前より良い感じ。」という自分自身の成長を感じる事は楽しいもので、これはこれで
、今後の技術の研鑽が楽しみになって来た。

帰りは元来た海岸を戻る。
アプローチは国道から高低差50Mほどを海岸まで降りて来ているので、緩くも急でもない
斜面をラッセル。(ツボ足だったので、これはこれで核心だった。。)
帰る頃には吹雪き出し、さながら雪山を登っているかのようなシチュエーションにニヤニヤ
しつつ、車に辿り着いた。

2011年1月22日土曜日

定山渓布引の滝 2011.1.22

先週に引き続き布引の滝。
今回、特筆出来る事はアイスでは初めてリードで登った事だ。
当初、リードはまだまだ先のつもりでいたのだけど、トップロープで3本ほど登っているうち
に登る事自体にはあまり困難さを感じなくなって来た。(もちろん、傾斜の緩い割と易しめ
の滝だからだ。)
これなら、かなり寝ていて余裕を持って登れるライン(60~70度くらいで割りとモコモコした
氷)なら、リードで登る事が出来るのではないだろうかという気がして来た。
なので、半ば、エイドのようになっても良いから、ともかくリードという形だけでもとって登っ
てみる事に。

1本目。
支点スクリューの間隔が50cm程と、そのびびりぶりが客観的にも分かるとビレイヤーにも
指摘される。(笑)

2本目。
支点の間隔は若干離れ、まあ、その程度なら良いのではないかとのビレイヤーの感想。(
笑)
今回はこれで終了。

リードはやはり怖かった。
実際、この滝で最も難しめのラインでさえトップロープでは落ちなかったのだから、リードし
た易しめのラインで落ちる事はまず無いのだろう。
でも、少しランナウトするともう心拍数が上がり出す自分では、メンタル面で平常心を保て
なくなり、フォールするリスクは充分にある。(総合的に言えば、それを「落ちる」という事な
のだけど。。)
最後の支点ではスクリューが残り一つとなり、ギアラックから外すのに手間取り焦った。
足はがくがくとミシンを踏み、さながらフリーの核心のようだったとビレイヤーもドキドキした
そうだ、、(笑)
シーズン2回目でリード出来たという、思わぬ進捗ぶりに満足した事もあり、この日は以上
で滝を後にする事にした。

リード1回目。支点間隔がかわいいとビレイヤー談。(笑)

2011年1月15日土曜日

定山渓布引の滝 2011.1.15

今季、初めて氷を登る。
2シーズン前にも登った事のある滝。
川に流れ込む滝で落ち口より懸垂下降で取り付きに降りる。

僕はいわゆるフリーのゲレンデ以外でのクライミングをたまにしかしないので、こういったロ
ープワークなどにけっこう時間がかかる。
グローブをはめた手での作業が困難だったのも冬季のクライミングならではで、今回も懸
垂下降を開始するまでの準備に大変時間がかかり、スピードが要求されるアルパイン的要
素の強いクライミングでは致命的な欠点だなと反省。
事前に準備して来れる事も多数ありで要改善だ。
何がどう必要かは経験だろう。
次回からいろいろ模索して改めたい。

ちなみに僕はアイス初心者なので、今回はトップロープによる確保。
バイルは以前に使っていたものとは違う、より新しい世代のものを使った。
格段に登りやすく感じ、技術的な難しさより、むしろ上腕がパンプしてテンションを入れざ
るを得なかったという印象だった。(滝の傾斜は60~70度程。これが垂壁の氷となるとま
た違って来るのかも知れない。)
それと意識して気を付けた事と言えば、バイルの持ち方だ。
あまり、ぎゅっと握らずにフリーで言うところのアーケ持ち?と言った感じで、バイルのグリ
ップに指を引っ掛けるイメージで握ってみた。
「ガバなどは強く握らず引っ掛けるイメージで保持する。」というセオリーに通じる事だろう
から理に適っているのではないかと思う。(フリーの知識が役立った。(笑))
ただ、いずれにせよ、パンプ落ちするという事は総合的能力ではフォールしているという事
なので、まだまだまともにリードで登るのは怖い。
もう少しトップロープで修行しつつ、状況次第では半ばエイドのようになってしまってもリー
ドの練習などをして、早くまともに氷を登れるクライマーになりたいところだ。


*今日の肝
・ロープワークなどのルーチンワークを(グローブをはめた状態で。)迅速に
 行えるようにする。
・バイルはアーケ持ちで引っ掛けるイメージ。

2011年1月2日日曜日

アヨロ海岸 2011.1.2

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

クロイダー 7b、完登。
しばらく更新が滞っていた本ブログですがクライミングはしてました。
外では基本、クロイダー狙い。
ただ、毎回調子の良し悪しだの、未解決の懸案、終了点取りに失敗して惜しかっただの
と特筆すべき事がなかったので、とりあえず、完登、或いはしばし敗退とするかを決定後
にダイジェストで記すつもりでいたのです。

12/5 完登成らず。
       前回に続き体がさらにクロイダーモードにはなって来た。(気がする。)(ムーブが体
    に入って来たというか。)
    次回も日にち間隔を空けずに勝負したい。
    途中の手順を変えてみた。
    
12/11 完登成らず。
     完登は出来なかったが成果というか良い傾向の結果はあった。
     2度レストを挟んだ(3回靴を履いた。)中で2回終了点一手手前まで登れた。
     下部は比較的、楽に感じるようになった。
     変えてみた手順も結果として良かったようだ。
    
12/31 完登成らず。
          3週間近く間隔が開いたためだと思われるがまたムーブが体から抜けてしまって
     いた感、強し。
    下部で苦戦。
    早々によれて本気トライは難しくなってしまう。
    余力を使って、試しに終了点取りムーブのみ行ってみたら成功。
    実はこのムーブ、これまで成功した事がなかった。
    何せちょっと高いところから落ちるので、何度も落ちるの嫌だなと思い、本気トライ
    時のぶっつけ本番で解決、というつもりでいたのだ。
    結果として完登トライ時に何度も落ちていたので、(急がば回れか。。)いい加減、
    良いホールド、或いは良いスタンスが無いかをもう一度よく見て探る事に。。
    結果、成功。
    これで全ムーブを一応起こせた事になる。
    これまで、後は終了点を取ったら終わりというところで何度も落ちていたので、この
    成功の記憶は今後のトライにとても有効(なはず。)だろう。

1/2  クロイダー 7b、完登。
ブログの記録を数えると完登までに通算10日通っていた。(もっと、日数がかかった気が
していた。)
スペシャルランチ以来の手強いルートで、もういい加減、楽しいと言うより、意地とモヤモ
ヤ解消のためだけに通っていたような気がする。
ただ、それもまたクライミングだろう。(笑)
今回のトライ、下部はスムーズなどといった感じではなく、ぐだぐだな登り。
おまけに肘も痛くなってくる始末で、(最近、腰だの肘だのと故障が多い。。)また今日も
ダメかなと弱気になりかけていた。
それでもともかく、ぐだぐだしながら中間地点に力任せと気合いで立ち込む事には成功。
後はこれまでの懸案である終了点ガバ取りを残すのみだった。
その懸案だった終了点取りムーブも先日解決済みで、目標達成に有効な「成功の記憶」
もすでに手に入れている。
よーし、これはかなり完登に近いぞとニヤニヤ笑いを隠し切れなくなりつつも、その油断に
辛酸を舐めるのもクライミング。。
なので、終了点のガバ取りの時などは「絶対、離したくないー!!!」という思いとともに
気合いの雄叫びが出た。
(ワンテン地獄などに陥って、そのルートを登るためだけにエリアに通い詰めた事のある
 クライマーの方ならお分かりになると思いますが、このホールドが止まればモヤモヤか
 ら開放されるかもというあれです。(笑))
ガバ取り成功!*注1 訂正
後はマントルを返して岩の上に立ち、しばし、至福の景色を堪能した後に歩いて降りれる
ところまでごそごそと笹薮を漕いで岩の基部へと降り立った。
積年の狙い、クロイダー 7b、完登。
溜飲が下がるというか肩の荷が降りたというか、これでとりあえず、狙いの課題の呪縛か
らは開放された。(笑)
さて次はどの課題にしようか。

*注1 訂正 
本ブログのクロイダーの記事内において、「終了点ガバ」という記述がありましたが考えて
みるとクライミングの完登の定義は「マントルを返せる課題ならマントルを返して完登。」
であり、よって、クロイダーのような岩の形状的にマントルを返せる課題においては「終了
点ガバ」という表現は誤りでした。
ただのガバホールドでした。ごめんなさい。