2010年9月25日土曜日

旭岳

紅葉を見に向かった旭岳。
しかし、現地へ近づき旭岳の姿が見えて来た時、同行者一同愕然。。
なんと、そこには雪化粧され白くなりつつある旭岳の姿が。
紅葉どころか、秋の尾根歩きの装備では登れないのではないかという状況が想定される
お山となってしまっていた。

ともかく、七合目まで行ってみようという事になり、ロープウェイに乗る。
姿見駅に着き、様子を見ていると山頂へ向かう登山者がけっこうおり、集団心理というか、
では、我々もと変に心強くなり、ともかく山頂を目指した。

山頂へは吹きさらしの尾根道を進む。
風が無ければさほど寒くもなく、逆に強風にさらされるとフードを被り、腕組みしながら寒さ
に耐えるという状況で、パーティ皆、脱いだり着たり、レイヤリングが忙しい登りだった。

山頂に着くと途中の尾根よりもむしろ寒さは緩み、しばし、下界の景色を眺めたり、登頂記
念写真を撮ったりとうだうだする。

当初、その後、予定していたコースは旭岳山頂から御鉢平へ向かい、中岳温泉経由で姿
見駅に戻るというものだったのだけど、ただ、すでに冬山となってしまった旭岳周辺。
山頂からピストンで下山しようか御鉢平へ向かおうか迷ったけど、これまた、山頂から御鉢
平へ向かう登山者がわらわらといたので、ここでも根拠の無い心強さを得て、我々も御鉢平
へ向かった。

雪景色の高根が原や御鉢平。
ずいぶん前に来た時には紅葉がきれいだった熊ヶ岳も今日はところどころ疎らに岩が見え
る雪山だ。
そんな景色の山を歩いていたせいか、道中、妙な寂寥感にかられた。
緊張感のある沢なんかを登っていると気が張っていてあまり感じない心境だけど、平坦な縦
走路を歩いていて気がゆるゆるしているせいか、あるいは茫漠とした、大雪山のスケールの
大きな景色のせいか、そんな中をとぼとぼと歩いていると、しばしとらわれた心持ちだった。

その後、中岳温泉。(野湯)
同行者達は足湯を堪能。
僕は靴を脱ぐのが面倒なので見るだけ。(笑)

なんだかんだと結果としては晩秋というか初冬というか、ともかく素敵な旭岳を楽しめた一
日だった。

初冬の御鉢平

2010年9月11日土曜日

黒岳白水川

久しぶりの大雪山系。
森林限界を超えた辺りから広がる高山植物群の景色は開放感があって、とても気持ちが
良い。
渓相も初めは沢の脇の廃道のようなところを迂回しながらの煩わしい遡行だったけど、標
高が上がるに連れ、様子は一変する。
標高1370m付近には落差25mの大滝。
水流が叩きつけられる滝壺。
飛び散る水の飛沫が随分冷たく感じた。
この滝は右岸から巻いたのだけど、この部分がちょっと緊張。
難しいところの無い沢だけど、強いて言えばこの部分が核心かな。

その後は沢そのものの中間部分を越えつつもなお、大きな川幅と転がる巨岩。
その大雪山のスケールに相応しい渓相だった。

源頭付近。
これまでの急登を終えると傾斜は顕著になだらかになり、途端におだやかな印象になる。
強く踏みつけるとポコポコという地面は岩の上に苔と土が乗った体積層か。
とてもふかふかで、思わず寝転がる。
ここまで来るともう、沢は登りきったという雰囲気になり、あとは大雪山のスケールの大き
なカールを望みながらお鉢を巡る登山道を目指すだけだ。

下山は黒岳登山道とロープウェイ。
長い登山道の下りが無い事はありがたかった。(笑)

ところで、今回、この白水川を遡行していて、折々に目が行った存在がある。
白水川の横を流れる黒岳沢だ。
なにせこの黒岳沢、地形図で見ると今回、僕らが登った白水川に対して、等高線がとても
混んでいる上に多数の崖記号があり、とても険悪な印象なのだ。
帰りがけ、同行した仲間と地形図を眺めながら、「ここ、登れるんだろうかね。難し過ぎて遡
行対象になってないのかな。」などと話していたが帰宅後、「北海道の山と谷」を見るとなん
と遡行対象になっている。
「!!!」だ。
やはり、登られているんだなと驚きながらも、その存在が気になる山行となった。


 黒岳登山道にて。

2010年9月5日日曜日

小樽赤岩 2010.9.5

天安門広場 5.12b/c
一応、オンサイトトライだったけど、トップアウトも出来なかった…。
ミスターオタル 5.13a
これもなかなかのボルダームーブが現れ、トップアウト出来ず。
何度かムーブを繰り返せば出来そうだったけど、ヨレて来たので終了。







=ムーブを知りたくない方は以下をスクロールしてください。ここから。 =















・天安門広場 5.12b/c
 乗っ越しに使うキーホールドのカチが悪く保持出来なかった。
 ルーフ下のスタンスがうまく拾えない事もあり、乗っ越せなかった。
 若干のヌメリもあり、と思いたい・・・、なので、また今度トライしてがんばろう。
・ミスターオタル 5.13a
 左手で引き付けて遠いポケット取り。
 ジムの課題でよくあるムーブだけど、岩のルートではこういうのは初めてでびっくり。
 とても悪く感じたけど、女子魔人級クライマーMちゃんがH先生と来ていて、このルートに
 取り付いていた。
 しかもポケットを取っていた。。
 さすがジングルベル13cを登った(と噂で聞いた。)実力だ。。















=ムーブを知りたくない方はスクロールしてください。ここまで。=







とかげの洞窟エリア。
今回、初めて登りに来てみた。
天安門広場といい、ミスターオタルといい、とてもおもしろい課題だ。
ちなみに赤岩で触ってみた12台のルートはどれもRPしてないな。
どれも触ってみて、「悪っ!?」という印象を持って、次回はまた別ルートを触っている。
今度はどれかのRPを目指そう。

2010年9月2日木曜日

事故事例報告

ジムでの出来事。
初めてじゃないだろうか。
クライミングを中断するほどの怪我は。

入念にアップを済ませ、いつものキャンパ最大値向上メニューをこなし、いよいよ、自己最
高難度のムーブにトライ。
通算数日かけて少しづつ止まるか止まらないかのムーブ。

悪いホールドで引き付け、全ての筋肉の動きをシンクロさせる。
その中にデッドも含まれたのだけど、そのデッドの際、事故は起きた。

引き付け後、すばやくデッド!
「ゴキっ!!!」
「はうっ!??」
狙ったホールドの手前のホールドに親指付け根を激しく強打、、、!

これはやったかな(折れたかな。)と思った。
それくらいのなんの躊躇もなく、ロケットパンチばりに思い切りデッドをしたからだ。

指は動くかな。
痛みはあまり無い。
そんな時は逆に怖い。。
もぞもぞと動かしてみる。
動く・・・。
ホールドを保持してみる。
保持、出来る・・・。

どうやら、大丈夫なようだ。
その後、しばらくクライミングを続けていたのだけど、なんだかだんだん痛くなって来る。
う~む、大事をとって止めよかな。
バケツに氷を入れ、アイシングして、クライミング終了。

本気トライ2回目、所要時間5分で終了だった。。。


後日経過報告。
痛みも腫れも引き、だいぶ力も入るように。
ピンチ持ちが最も痛い。
好事魔多し・・・。
折れてなくて良かった・・・。