2013年1月18日金曜日

定山柱 2013.1.18

リードの錬度向上トレ。
以前からするとバーチカルでも若干安定してリード出来るようになって来たような。(気がし
た。)
これまでトップロープなら、どんどん体を上げられるアックスの刺さり具合でも、リードにな
るととたんに体を上げられなくなっていたけど、その辺りが若干思い切って体を上げられる
ようになって来た感があった。
斜度が緩やかとは言え、銀河の滝など、やはり、ああいった経験も少なからずアイスクラ
イミングの錬度向上に役立っているようだ。
定山柱は層雲峡の氷に比べると柔かいので、アックスの刺さりも良かった。
バーチカルの中では比較的易しい方だと思われるので、まずは定山柱を安定してリード
出来るようになる事を目標としたい。


余談だけど、定山柱の後に温泉に寄り食事をした。
そこの食事は以前から僕的においしいと高評価だったのだけど、平日の空いている温泉
に浸かり、その後、おいしい食事。
う〜む、思っていたよりこれは極楽な内容だなと再認識した日だった。

2013年1月12日土曜日

層雲峡 銀河の滝 2013.1.12

銀河の滝を3ピッチで登った。
アイスでは初めてのマルチピッチが楽しみでもあり、少し緊張。
印象深かったのは冬のクライミング特有の自然現象だった。
チリ雪崩れや氷の崩落、足元から壁の上へ吹き上がってゆく風など、恐ろしくも無事終わ
ってみると心が躍る要素でもあったなという感想。

そして今回特に感じた事。
メンタル面でかなり消耗した。
最終ピッチ後半は若干険悪な登りもあったのだけど、それ以上に精神的に萎縮してしまっ
た感が強かったように思う。
体力的にも精神的にも慣れない長丁場で、いわゆる「ヨレ」た。
取り付き付近にあればおそらくなんなく通過出来たような部分も思うように体が上げられ
ず、登り切るのにけっこうな時間を要してしまった。
最後は半ば降りてしまいたいなという弱気になりながらも、後数メートルで最終ピッチ終了
であるため、気力を振り絞って登り切った。
若干隣のラインを登って来ていた仲間のたっかんさんは快適なクライミングだったと平然と
した様子。
自分とベテランクライマーの彼我の差に唖然としながらも、経験値を積み重ねるしかない
だろうなと実感した。

ちなみに今回はこういった意味(大きな壁で泰然としてられる。)での「強さ」が今の自分
には無いのだろうなと思った。
これはもう、経験が少な過ぎるのだと思う。
これまでのクライミングの指向が違ったのだから仕方が無いのだけど、こういうアルパイン
的強さを持ったクライマーはとてもかっこよく見えた。
かっこいいなどとは安易な表現のようだけど、結局、何かの役に立っている訳でも無い僕
自身の登山という娯楽の性質上、やはり、かっこいいという表現は適切だと思う。

閑話休題。
今回のクライミングで感じた事。
もし、落ちたら落下する距離とその係数に対して、耐えられるとはにわかに信じがたい足
元数メートル下のアイススクリューをプロテクションにして行なう自分なりにいっぱいい
っぱいのクライミング。(まどろこしくてすみません。。要するにけっこうテンぱった。)
そんなクライミングをした後は日常の事がとてもゆるゆるしたものに感じる。
言い換えるとそれは自分にとってそこでしか得られないものを得られる行為であるとも言え
る。
そんな登りから、何やら新たなクライミング観を触発された日だった。

2013年1月5日土曜日

定山柱 2013.1.5

スクリュー、ヌンチャクを事前にプリセットしてリード。
計4便。
スクリュー残置とはいえ、やはりおそろしかった。
2便目は少し慣れた感があり、浅いアックスのかかりを少し信頼出来て、体を上げられた。
3便目。
氷が脆く、アックスの繰り返しの打ち込みで形が変り、やや易しめな形状になって来た。
なので、あえてアックスのかかりが悪いところを選んで打ち込み登っていたけど、腕の消
耗で体を上げられなくなって来た。
クリップ出来る前に消耗して落ちそうだったので、突っ込めなくなる。
4便目。
消耗を感じていたけど、ともかく便数を出したかったので、アックスの打ち込む場所にはこ
だわらず、良い場所は普通に使い登る。

所感:
バーチカルとはいえ、4Mほど(バーチカル部分。)の長さのたかだか4本で消耗している
ようでは話にならないと痛感。
ピッチ数のある大きな氷柱を登る事が目標なので、もっと消耗しない洗練された登り方が
出来るようにならなければならない。
・改善点
腕が曲がっていると消耗する。
なので、腕を曲げている時間を短くする登りを意識する。
腕を曲げるのは体を引き上げる際。
スタンスへの重心も意識する。
腕だけで登っていては消耗が早い。
怖がって、体に不要な力が入っているので、アックスのかかり具合の理解等、便数をこな
し慣れる。
こうして書いてみると当たり前と言えば当り前だけど、フリーと同じというわけですな。


当日は氷柱の上から滴る水に手を焼いた。
気温はそう高いわけではなかったのだけど、この日はなぜか雨のようにポタポタと。
ロープやカラビナに水がかかり、時間が経つと凍る。
ビナのゲートは開きずらくなり、ロープは硬くなる。
スクリュー回収の際には氷がすでに成長しているらしく、スクリューが半ば氷柱に取り込
まれつつあった。。(笑)
逆回ししようにもスクリューが氷に当り、回せない。
氷をアックスで削り、回収。
なるほど、氷柱はこうして太く大きくなって行くんだなと妙に納得した。(笑)




2013年1月2日水曜日

層雲峡 2013.1.2

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。


尾滝をピンクポイントでリード。
バーチカルに近い斜度の氷はピンクポイントでも怖かった。。
翌日も登る予定だったので泊まり。
夜は機能面であやしげなシュラフで就寝。寒かった。。
寒いとほぼ寝られない事を経験。
シュラフは重さと機能面の兼ね合いに迷う。

翌日。
吹雪のため中止。
夜半から強風が吹き出す。
層雲峡の渓谷に響く、ヒューヒューという高い風の音が印象的だった。